養鶏場の種類について

毎日の食卓に並ぶ品々の中で、鶏を使った料理が出る方も多いのではないでしょうか。
私たちの生活に欠かせない鶏は養鶏場で飼育されていますが、生産目的により種類が異なります。
そこで今回は、養鶏場の種類について詳しく見ていきましょう。
▼養鶏場の種類
■採卵用
鶏たちが、卵を生産するための養鶏場です。
高品質な卵を産めるように、常にベストな環境が整えられています。
主にケージで飼育され、産卵期間中は養鶏場内の温度・換気・鶏の健康状態など細かく管理されます。
最近では集卵や給餌は機械化され、より大量の卵が生産可能です。
また鶏は、1日1個までしか卵を産めません。
産卵をはじめて約1年経過した鶏は卵の質が低下するため、1年半〜2年経つと新しい鶏へと交代します。
■食肉用
食用鶏として飼育される施設を、食肉用養鶏場をいいます。
「ブロイラー」と呼ばれる食用鶏は、ふ化してからおよそ50日間で出荷されるのが一般的です。
またひなが小さい時ほど室温管理が重要なため、養鶏場の内部は温度を一定に保っています。
飼育数が多いと病原体の感染リスクも高まるので、こまめな清掃といった衛生管理が重要でしょう。
さらに出荷後、新しい鶏を迎える前に鶏舎を消毒しているところが多いです。
▼まとめ
私たちの食に密接に関わっている鶏は、目的に応じて2種類の養鶏場で飼育されています。
卵を生産するための施設を採卵用養鶏場と呼び、食肉用の鶏を飼育しているのは食肉用養鶏場です。
それぞれ質の良い卵や肉を作るために、鶏の健康面や場内の衛生管理を徹底しています。
安心・安全な食品の提供には、こうした施設の努力があるといえるでしょう。

関連記事